クライスラー譲渡先送り ― 2009年06月09日 23時56分10秒
米最高裁判所が8日午後(日本時間9日未明)に、クライスラーの資産をフィアットが主導する新会社に譲渡する手続きの判断の先送りを決めたとのこと。
これって、非常に重要な出来事のように思われます。
米政府は、資本主義の原則を無視して、労組を優遇し、有担保の債権者に不利な条件で再建を図ろうとしていますが、これは非常に危険なやりかたに見えます。
債権者がこんな仕打ちを受けるなら、二度と出資には応じなくなり、もし出資するにしても超短期での資金回収を図るでしょうから、再建そのものが難しくなるからです。
かといって、債権者の要求をすべて受け入れれば、失業率の増加→不況の深刻化とこちらもいばらの道。
いずれにしても、米最高裁は、その判断の難しさに悩むことでしょうね。 この判断結果はそのままGMにも当てはまるでしょうから・・・
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