「タッチ」 30点、「コーチ・カーター」 70点2005年09月14日 20時40分49秒

 昨日は「タッチ」、今日は「コーチ・カーター」と2日続けてスポ根ものを観ました。

 まず「タッチ」、正直がっかりでした。「ジョゼと虎と魚たち」があんなに良かったのに犬童一心監督どうしたのですか?

 ストーリーをただ単になぞっただけのタッチなんて心に響くものが何にもありませんよ。しかも原作で力を入れていた部分がまったく別のストーリーになっていたり(柏葉監督がいないタッチって何?)、脚本家は原作のいわんとするところを全く理解していなかったとしか思えません。

 応援シーンはよかったけど、肝心の野球の投球シーンではアップされた顔に汗が全然流れていないなど、まるで真冬に野球をやってるの?と思わせるほどの不自然さです。犬童監督はスポーツ関係は苦手なのかと思ってしまいました。

 まあ、主役の長澤まさみの南ちゃんが良かったので30点ってところかな。

「タッチ」に比べて「コーチ・カーター」は非常に良かったです。

 バスケットボール部に所属するアメリカの黒人高校生たちとコーチの熱血バトルといったおもむきの映画ですが、いろいろと考えさせてくれます。

 「カトリーナ」の被災者がほとんど黒人や貧困者であったようにアメリカ社会には大きな歪が存在しています。(日本も同じようなものかな?)

 カーターはそういった人々が現実の憂さ晴らしとしてだけ、スポーツをやっていては何も解決しないことを自分の体験から知っており、勉学の大切さを極端な方法で教えたのでしょう。 ちょうど、日テレ系列で放送している「女王の教室」みたいに。