映画「ヴェニスの商人」2005年11月07日 20時23分56秒

 今日はテアトル梅田にて「ヴェニスの商人」を鑑賞。 原作はもちろん、あのシェークスピア。有名な裁判のお話ですのであらすじは大体判って観ている人が大半でしょう。

 流浪の民、ユダヤ人。異教徒として迫害され続けた民族として観ているとこの映画の見方も少し変わってきます。

 裁判においては、金貸しシャイロックに慈悲の大切さを説いて訴訟を撤回させようとはしてますが、それまで受けた仕打ちを考えると、彼が意固地になるのもある程度は納得できます。

 一発逆転でシャイロックが敗れたとき、更に追い討ちをかける場面などは痛快というより、気の毒さが先にたちました。

 特に、改宗をしなければ死刑などというのは、人間の尊厳を無視しています。キリスト教はすぐれているかもしてませんが、だからといって、無理やり改宗させるのは拷問に等しいと思います。

 人はそれぞれ、自分の信念に基づいて宗教を信じているのです。イエスのように悟りを開いたお方が説法されて、本人が帰依したいと思うような場合は別として、普通の人間が指図すべきものではないでしょう。

 何か、映画の感想というより宗教論議に近づいてきたので、これまでにします。

 映画としては、いろいろ考えさせてくれる良い映画でしたよ。

 で、俗世に戻って今日の日経平均は14円安の14,061円でした。今日は取引はしなかったのですが、「住友鉱山」は相変わらず弱く9円安の1,030円となったものの、「クラレ」が30円高の1,095円、「オリコ」も25円高の557円と上昇してくれたおかげで、評価総資産残高は前週末比137万円のプラス、確定利益は0円となりました。