くりっく365(FX取引)で大失態発生!? ― 2009年11月14日 18時02分08秒
最近はFX(外国為替証拠金)取引が一種のブームとなってきました。
株式には配当があるので、一概にゼロサムゲームと言えないのに対し、FX取引は一方が利益を得れば、もう一方は損失が発生する完全なるゼロサムゲーム。
でも、国内株式の今の低迷を見ていると、ちょっとだけFXにも興味が・・・。(^_^;)
そんな中、東京金融取引所が運営する「くりっく365」で10月30日(金)に大変なことが起きたようです。
それは南アフリカランド/日本円取引において、取引終了間際の4時59分33秒に、あるマーケットメーク業者がそれまで11円台であった南アフリカランドに8円台を提示し瞬時に成立させてしまったのです。
これは、明らかに市場の健全な価格形成を妨げる不正な行為です。
こんなことをする悪徳業者がくりっく365のマーケットメーカーとして参加しているなんて、いったい東京金融取引所は何を監視していたのでしょう?
しかも、当初(11/2)、この取引をそのまま認める大失態を演じてしまいました。
おかげで、何百人もの人たちが大損させられてしまったそうです。
公正な取引が行われるように監視すべき取引所が悪徳業者の作った値段をそのまま認めるなんて、くりっく365の存在意義が問われる大事件だと気づかなかったのでしょうか?
さすがに、各方面からのクレームにより、その判断の誤りの重大性に気づいたのでしょう。
11月6日になって、ようやくその取引をなかったものに出来るようにすると発表しました。
今回の事件をみて、くりっく365がマーケットメークという欠陥だらけの仕組みを採用していることを初めて知りました。
マーケットメーク(MM)は以前、株式市場のJASDAQでも一部の銘柄で採用されていたことがありましたが、不公正な値付けが発生することがたびたびあり、私はMM銘柄は避けて売買するようにしていました。
というのも、一度あるMM銘柄で買い注文を出した際、注文した値段よりも安い約定値が出ていたので、てっきり買えていると思ったら、買えていなかったという苦い経験があったからです。
高い値段の買い注文が約定せず、安い値段の方が約定する。これがマーケットメーク銘柄では頻繁に起こるのです。
そのからくりはマーケットメーカーにあるのだそうですが、こんなの誰が考えてもおかしな取引方法だと思いますよね。
アメリカのNASDAQがMMを採用しているそうですが、オーダーハンドリングルールという規制があり、顧客の利益保護優先の仕組みができているそうです。
ところが、日本のMMにはそういった規制がなかったため、業者優先の欠点ばかりの制度となってしまいました。
結局、JASDAQも2008年3月21日にMMを廃止し、通常のオークション方式の値付け方法に統一せざるを得なかったのです。
そんな欠陥だらけのMMを採用しているなんて、くりっく365はいったい何を考えているのでしょう?
JASDAQですら、その欠陥に気づいて止めたというのに・・・
いずれにせよ、国が税制上も優遇している「くりっく365」を運営する東京金融取引所が、一部の悪徳業者の排除すら出来ていない現状をみると、当面FX取引には近寄らないのが無難かも・・・。(^_^;)
初恋/最上由紀子(http://www.youtube.com/watch?v=CIeJ0JsTmqo)
旅愁/西崎みどり(http://www.youtube.com/watch?v=bwPszIn-SX0&feature=related&fmt=18)
面影/しまざき由理(http://www.youtube.com/watch?v=72FX667Ws3M&feature=related)
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