シャープ「ガラパゴス」9月末に直販終了! ― 2011年09月15日 21時59分14秒
シャープは電子書籍などを楽しむことができるタブレット型情報端末「ガラパゴス」の5.5型と10.8型のネット直販を9月末で終了すると発表しました。(9/15)
昨年12月に発売して1年未満での撤退ですね。(量販店で扱っているイ-・アクセス向けの7型については販売継続とのこと)
スマートフォンに押されたためなどとも言われてますが、それだけではないと思います。
要は製品と戦略がダメだったのです。
まず製品について、昨年の発表直後、量販店でさっそく試用してみた時に感じたことを書いてみます。
5.5型はかろうじて使えるレベルでしたが、一番興味のあった10.8型は動作がトロすぎて使い物にならないレベルでした。
ライバルであるiPadのように2本の指で拡大・縮小がスムーズに出来ることを期待していたのに、動作に対して反応がワンクッション遅れてしまうのです。
iPadに先行逃げ切りされてはいけないとの焦りがあったのかもしれませんが、こんな試作品レベルで発売するなんて、経営陣はいったい何を血迷ったのでしょうか?(^_^;)
この時点で、ガラパゴスへの興味はなくなってしまいました。
次に戦略です。これはソニーなど他の日本の製品にもいえることでしょうが、アマゾンのキンドル(Kindle)の戦略に比べて、あまりに稚拙ではないでしょうか?
これについては茂木健一郎さんの「クラウドとはこういうことである」というツィッターが非常に参考になります。
日本の会社は凡人たちが集まって、こつこつ積み上げるのは得意でしたが、IT社会では、そんな、こつこつ積み上げ型の会社では取り残されてしまうことが、いよいよ顕在化してきたようですね。
「出る杭が打たれる」妬み社会の文化から速く脱却できないと、数年以内に日本は世界から見放された三流国になっているこかもしれません。
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