巨大地震と巨大ダム2008年05月23日 22時15分12秒

 本日のフジサンケイ ビジネスアイに産経新聞上海支局長前田徹氏の上海的故事「巨大地震の陰に巨大ダム」というコラムが掲載されてました。

 以前から巨大ダムの建設で地盤のバランスが崩れるのでは?と思っていたので、この記事には我が意を得たりといった感じでした。

 記事によると有名な三峡ダム周辺では大小の地震が数年前から頻繁に観測されているとのこと。 ダム湖の総容量は11億2600万立方メートルにも達するそうですから全体で11億トン以上の荷重がかかっていることになります。これで周辺に何も影響が出ないと考える方が不自然ですよね。(ウィキペディアによると総貯水容量393億立方メートル、有効貯水容量221億5000万立方メートルと記載、コラム記事の数値よりも20倍以上になってます。 ウィキペディアの数字の方が正しいように思いますが・・・。いずれにしても何十~何百億トンと膨大な数字であります。 ちなみに、通常水位は175メートル)

 今回の四川大地震では地震後出来た土砂崩れによる堰き止めダムの決壊が心配されています。それも心配ですが、それ以上に三峡ダムのような巨大ダムが引き起こす地殻変動が現実化するのが怖いです。

 同様に超高層ビルを次々と建てている首都圏も地核バランスがいつか崩れてしまうのではと思ったりしています。

 自然のバランスは実に微妙に出来ています。大昔の人たちはそれを分かっていたようですが、いつの間にかそれらの大切な智恵が失われてしまったようです。

 自然を忘れた科学技術の進歩は本当の意味での進歩ではなかったのかも知れませんね。