モノライン保険 ― 2008年01月19日 23時43分23秒
1月17日発売の週刊文春(1月24日号)に『米国経済の息の根を止める「モノライン保険」』という記事がありました。
そうしたら、今日(19日)の日経夕刊の『ウォール街ラウンドアップ』(第4面)にもこのモノラインの記事が・・・
米国では金融保証保険業務を専門に行う保険会社を一般にモノライン保険会社というそうです。こういった保険の存在を文春の記事を読んで初めて知りました。
モノライン保険とは債務者による債務不履行が発生した場合でも、モノライン保険会社が支払いを保証するという保険契約。1970年代はじめに登場したそうです。 ロイズの様な保険の保険(再保険)といった感じでとらえればいいのかな?(解釈が間違っていたらごめん!)
当初は州政府などの地方債の保証業務から、近年は資産担保証券等まで範囲が広がっているとのこと。
そう、今話題のサブプライムローンが証券化されたものの保証業務もおこなっているのです。
日経の記事によれば、このモノライン会社の1つが格付け会社フィッチによって格付けがトリプルAからシングルAに格下げされたとの事。更に来週には格付け大手のS&P、ムーディーズもモノライン格付けを再評価するとのことで、来週は波乱が待ち受けていると書いてます。
ブッシュ大統領が打ち出した米景気対策も市場からは「期待はずれ」と評価されずNYダウは59ドル安と続落して、月曜日の東京市場に暗雲がたれ込めているのに、このモノライン保険の格付け引き下げ問題まで加わっては、せっかくの金曜日(18日)の反発もうち消されてしまいそうです。
サブプライムローンによる損失が50兆円位になるかもしれないということだけでも、株式市場には大きな痛手なのに、その上、モノライン保険問題も加わるなんて・・・
月曜日は下がることを覚悟しないといけないようですが、18日前場のような400円超もの下落の再現だけは避けて欲しいものです。
でも、何か大きな波が襲ってきそうな感じもあり、ほんと、早い内に思い切った損切りを決断しないといけないかも・・・
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