映画「エンロン 巨大企業はいかにして崩壊したのか?」2006年11月23日 23時02分26秒

 今日はテアトル梅田にて「エンロン・・・」を観賞。売上高13兆円の巨大エネルギー企業がなぜ破綻したのかを、インタビューや議会証言などを中心に構成したドキュメンタリーでした。

 この映画の中で、3億5千万ドルもちゃっかりとせしめてエンロンが破綻する前に逃げ切ったパイとかいうずるい人間や、責任感からか自殺の道を選んだ元幹部。そして、儲けるためならどんな手段をもいとわぬモラルのかけらもないCEOたちなどの実態が赤裸々に描かれています。

 表面上は優秀なエリートが裏では私利私欲に走っている。どこかの国の政治家やエリート官僚も同様なのかな?

 あのカリフォルニアのエネルギー危機を操作したのもエンロンだったことをこの映画で初めて知りました。

 当時はカリフォルニア州は民主党の知事でしたが、彼が電力料金の上限を設けようとしても、それを阻止したのがエンロンから巨額献金を父の時代から受け取っていた共和党のブッシュ大統領であったこと。

 そして、リコール選挙までもっていかせ、共和党シュワルツェネッガー知事を誕生させるなど、悪い事件には何故かブッシュ父子が関わっている事が多いですね。

 どうして、徴兵逃れなどするようなモラル無き人物が世界一の大国の大統領なんかになれるのでしょうかね?21世紀はアメリカが凋落する世紀といわれてますが、それも頷けます。

 いずれにしても、人間の欲望というものは、いとも簡単に人間性を破壊するほどの怖いものであることを痛感させられる映画でした。

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