上限金利20%へ引き下げの方向、その功罪2006年07月06日 18時47分38秒

 今朝の日経によると自民党の金融調査会と「貸金業制度等に関する小委員会」は、来年に予定している貸金業規制法の改正案で、上限金利を利息制限法の上限である年20%へと引き下げることで大筋合意したとのこと。

 これで、出資法(上限29.2%)との間のグレーゾーンが実質なくなるわけですから、一応良いことなのでしょう。でも、これは建前でしかありませんね。

 この金利に引き下げられると中小の貸金業者は経営が成り立たなくなるそうです。その行き先は?・・・・そう、闇金融業者への道しかないですね。

 そして、現在なら29.2%という高利ではあっても一応借りられていた人たち(多分20%になれば、大手業者からは審査ではねられて借りられない人たち)が、今後は年利100%以上の闇金からしか借りられなくなる事態が予想されます。その行き着く先は・・・・あまり、考えたくないです。

 一見、正しいようにみえることが、現実には更に悲惨な事態を招くことがあります。この問題、そういった悲惨な事態をいかに防ぐか、もっと突っ込んだ議論を重ねて慎重に結論を出していただきたいものです。

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