デジタル放送の大欠点(時刻があてにならない~)2005年11月03日 17時56分36秒

 9月頃に、デジタル放送を見ながら何気なくパソコンのTV(アナログ放送)もつけて野球中継を同時に見たことがあります。

 そのとき、おかしな現象に気づきました。デジタルTVの方が少し遅れるのです。アナログTVではピッチャーが投げ終わってるのにデジタルTVでは投げる動作、バッターが打った時も同様。

 あれ?おかしいな~と思ってのですが、最近、その疑問がやっと解けました。

 デジタル放送ではデータを圧縮して0.5秒毎に送信しているのだそうです。そのデータを受け取ったデジタルチューナーはそれを解凍してTVに映し出してます。

 この処理時に遅延が発生します。メーカーによってソフトの優劣があり、この処理時間にも差があるとのことです。ですから、隣の部屋でホームランで歓声が起こったときに、自分の部屋のTVは打った瞬間なんてこともありうるわけです。

 NHK総合テレビの12時と19時の時報がなくなったのもこれが原因でした。

 NHKの場合、テレビ電波は東京から大阪、名古屋などの拠点放送局へ、そして拠点放送局から地方放送局の順に送られ、各家庭に届くそうです。

 この局間の送受信時にも、圧縮と解凍が繰り返されるため、視聴者が見る画面では、最大約4秒も遅れることがあるとの事。こjれでは時報なんてとても送れないですね。

 今の世の中、何でもかんでもデジタルですが、正確な時刻も出せない放送なんて、いったいどこが進歩なの?

 0.1を2進法で表示出来ない事や、量子化誤差等、デジタル化の大きな欠陥に目をつむっていると、そのうち大変な事態になるかも・・・